Intel Lunar Lake CPUは、新しいP-CoreとE-Coreアーキテクチャにより、マルチスレッド性能を大幅に向上させると報じられている。
Lion Cove P-Coreを搭載したIntel Lunar Lake CPUはハイパースレッディングをサポートしないが、マルチスレッド性能はMeteor Lakeより50%向上
IntelのLunar Lake CPUに関する最新情報は、Bionic_Squash氏によるもので、同氏は次期低消費電力CPUプラットフォームのマルチスレッド性能を予告している。Lunar Lake CPUは、薄型・軽量のノートPCをターゲットにしており、ワットあたりの性能向上と、より高速なAI NPU性能に焦点を当てている。このチップは、Lion Cove P-Core、Skymont E-Coreアーキテクチャ、そしてMeteor Lakeの3倍の性能向上を実現する全く新しいNPUを搭載する見込みだ。
では、共有されるパフォーマンスについて話そう。比較に使われたLunar Lake CPUは17WのSKUで、ハイパースレッディングをサポートしていないと言われている。比較には、2つのPコア、8つのEコア、2つのLP-Eコアを備えた合計12コア14スレッドのMeteor Lake-U(15W)チップを使用した。以前お伝えした情報によると、Lunar Lake CPUは最大4つのPコアと4つのEコアを搭載するため、8コア8スレッドとなる。
具体的なSKUの詳細は不明だが、TDP 17Wは、Lunar Lake CPUをベースとしたシングルファン構成のためのオリジナルのPL1仕様であったと言及されている。インテルは、OEMからの要望を受けてTDPを30Wまで拡張したと言われている。しかし、ここでは比較のために17WのTDPが使用されている。
Cinebench 23、Geek Bench 5、Geek Bench 4.5など、最も一般的なマルチスレッドCPUベンチマークが使用された。インテルLunar Lake CPUは、Meteor Lake CPUに対してマルチスレッド性能がほぼ50%に達したと記載されており、Lunar Lakeチップのスレッド数はほぼ半分であるにもかかわらず、これは大きな増加である。これは、新しいLion CoveコアとSkymontコアに詰め込まれた性能のヒントになるかもしれず、前者は今年後半にデスクトップとノートブック用のArrow Lake CPUにも搭載される予定だ。